【はじめに】
前回の記事では、左膝の前十字靭帯再建手術後のリハビリについてお伝えしました。今回は、その後どのようにランニングを再開し、最終的にフルマラソンを完走するまでに至ったのか、自身の体験を元に詳しくご紹介します。同じような怪我に悩む方や、復帰を目指すランナーの参考になれば幸いです。
1. ジョギング再開までの道のり(術後〜半年)
前十字靭帯の再建手術を受けてから、実際にジョギングを始められるようになったのは術後半年ほど経ってからでした。リハビリを通じて、以下のような動作ができるようになったことが、再開の目安になりました。
- 入浴中の膝ストレッチで正座が可能に
- 低い段差からの片足立ちが安定してできる
- 日常生活で膝の不安定さが減った
初めてのジョギングは、たった数分でも不安と緊張感がありました。膝に負担をかけないように注意しながら、ウォーキングの延長のように軽いステップから始めました。
2. 本格的なランニング再開とハーフマラソン挑戦
ジョギングを再開してからは、フォーム確認と筋力強化を意識しつつ、徐々に距離とスピードを伸ばしていきました。
✅ 術後1年:初めてのハーフマラソン
- 完走はできたが、手術側の筋力不足が顕著でペースは上がらず
- 練習でも左右のバランスの悪さを感じることが多かった
✅ 術後2年:再びハーフマラソン挑戦
- 徐々にスピードが戻り始める
- しかし、今度はゴール前に足がつるという新たな問題が発生
この時から、「筋力強化」だけでなく「持久力」や「水分・電解質管理」の必要性を意識し始めました。
3. フルマラソン初挑戦とその結果(術後2年半)
✅ 目標:フルマラソン完走
術後2年半が経ち、30km走などの練習を積み重ねた後、念願のフルマラソンに挑戦しました。
- スタート時は「ここまで戻ってこれた」と感慨深い気持ち
- 走り出してすぐに以前の感覚がよみがえり、無心で走ることができた
✅ 30km過ぎにトラブル発生
練習通りに走っていたものの、30kmを超えた地点で足がつってしまい、コース上で動けなくなる場面がありました。
- 数分間その場で立ち止まり、落ち着いてから再スタート
- ゴールまではスローペースで進みながらも、一歩一歩楽しむ気持ちを大切に
結果、無事に42.195kmを完走。感動と達成感に包まれ、「次はサブ3(3時間切り)を目指そう」と新たな目標が生まれました。
4. 手術と復帰を振り返って:学びと成長
この経験を通じて、次のようなことを再確認しました。
- 継続的なリハビリと筋トレの重要性
- 小さな進歩を喜びながら焦らずに進む忍耐力
- 挫折を乗り越えるためのメンタルの強さ
一度は走ることすら諦めかけた自分が、フルマラソンを完走できたことは、かけがえのない経験です。
5. よくある質問(Q&A)
Q1. 前十字靭帯手術後、ジョギングはいつから再開できる?
A. 一般的には術後6ヶ月前後が目安とされていますが、医師や理学療法士と相談して、筋力や可動域の回復状況によって判断するのが安全です。
Q2. ランニング復帰のためにやっておくべきリハビリは?
A. 太ももやお尻まわりの筋力トレーニング、バランス強化、柔軟性アップが重要です。特に手術した側と反対側の筋力差をなくすことがポイントです。
Q3. フルマラソンで足がつるのを防ぐには?
A. 電解質補給と筋持久力トレーニングが大切です。30km以降を想定した練習を取り入れましょう。
【おわりに】
前十字靭帯の再建手術からフルマラソン完走という道のりは決して簡単ではありませんでしたが、自分の身体と向き合う時間は本当に貴重でした。
これからも、リハビリやランニングを通じて健康的なライフスタイルを楽しんでいきたいと思います。もし同じような怪我や挑戦をしている方がいれば、ぜひコメントで教えてくださいね!
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